
“地球温暖化は嘘(hoax)”――このフレーズは、アメリカのドナルド・トランプ前大統領/現大統領(文脈による)が過去に何度も使ってきた表現です。最近も国連総会で「greatest con job(最大の詐欺)」などと発言し、注目を集めました。
この記事では、トランプ氏の「地球温暖化否定発言」がどの程度“デマ”と言えるのか、科学的な証拠と事実をもとに検証します。
読者の皆さんが情報を見抜けるように、具体例・数字・専門用語の解説を交えて明確かつ客観的な内容をお届けします。
- トランプ発言の内容と科学的コンセンサスのズレ
- 本当に「デマ」と言って良いのか?誤解・曖昧さのポイント
- 最新の報告とトランプ政権の動き
- 「デマ」と言い切るための基準と今回の判断
- 反論・異なる見方もあることを理解する
- トランプ発言は“ほぼデマ”と言って差し支えないが、全てではない
- まとめ
トランプ発言の内容と科学的コンセンサスのズレ

『発言の主な内容』
・2025年9月、国連総会でトランプ大統領は「気候変動は世界規模で最大の詐欺(the greatest con job ever perpetrated)」と発言。
発言では、気候変動を主導する国際機関や再生可能エネルギー政策を批判。
・また、再生可能エネルギー(太陽光・風力など)が「機能しない」「コストが高い」「信頼できない」といった主張をしています。
【科学界の見解(コンセンサス)】
・IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル):人為的な温室効果ガス排出が地球温暖化を引き起こしている、と「確実に(unequivocally)」結論づけています。
気温上昇、海面上昇、異常気象の頻度増加などの証拠が積み重なっています。
・アメリカ国立科学アカデミー(National Academy of Sciences):人為的な温暖化が「科学的に議論を超えて」(beyond scientific dispute)実証されていると報告。
現在の気候変動は健康・環境・社会に重大なリスクをもたらす。
具体例と数字で見るズレ
『トランプ発言or科学的データ(反証)』
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【トランプ発言】/再生可能エネルギーは高コストで信頼できない
【科学的データ(反証)】/2024年の報告で、世界の電力増加の80%は再生可能および原子力発電から。
再生可能エネルギーの多くのプロジェクトが化石燃料よりもコストが低くなってきている。
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【トランプ発言】/温暖化の予測は誇張されている、予想通りに現象が起きていない
【科学的データ(反証)】/気温の上昇、海面上昇、極端気象の増加など、IPCCや米国政府の報告書で予測は大まかに現実に近づいている。
たとえば海面は20世紀後半以降で平均約20–30 cm上昇。数十年先でも数センチという主張とは大きく異なる。 (注:具体的数値は各報告書による)
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【トランプ発言】/気候変動政策は経済を傷つける
【科学的データ(反証)】/短期的にはコストがかかるが、再生可能エネルギー産業の成長、健康被害削減、長期的な災害コストの軽減などによって得られる便益が多くの研究で指摘されている。
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本当に「デマ」と言って良いのか?誤解・曖昧さのポイント

『発言の真偽 vs 信念としての否定』
トランプ氏の発言は「地球温暖化そのものが存在しない」と断定するというよりは、「地球温暖化の原因・予測・対策の効果」が誤っている、
あるいは過大評価されているという主張が中心です。
このため、完全な虚偽(factually false)というよりは「誤解を招く発言」「見当違いの主張」が多い、という見方が適切かもしれません。
『科学データの不確実性への付け込み』
科学は常に新しいデータ・モデルによって更新されるものです。
IPCC等も複数のシナリオを示しており、「最悪ケース」「中間」「楽観ケース」などの予測範囲があります。
トランプ氏の発言は「最悪ケースが外れたら予言が誤っていた」といった論法に基づいており、科学的な“不確実性”を政策否定の根拠として使う典型例です。
『政治的意図と情報の選別(チェリーピッキング)』
否定派がしばしば利用する手法として、「特定のデータや研究のみを強調し、それに反する証拠を無視する」ことがあります。
たとえば、温室効果ガスCO₂の影響がどの程度か、自然変動(太陽活動・火山活動など)の影響はどれほどか、など。一方で、膨大な量の研究がCO₂の責任を強く示しており、これを覆す根拠は現在では非常に弱い。
過去の「温暖化は中国が作った嘘」発言とその反論
・トランプ氏は2012年に、「地球温暖化の概念は中国によって作られたものだ、アメリカの製造業を不利にするためだ」というツイートをしています。
・この発言は科学的根拠に欠けており、科学界および多数の国際機関が、人為的な温室効果ガス排出の影響を多数の観測データをもとに証明しています。
例えば、氷河の後退、北極海の氷減少、海面上昇など。
これらは中国やアメリカという国の思惑とは無関係に起きている自然/人間活動の影響です。
最新の報告とトランプ政権の動き

『トランプ政権の政策と報告書の批判』
・2025年7月、トランプ政権は気候変動の科学に疑念を投げかける報告書を発表しましたが、科学者・専門家から多数の誤りや偏りを指摘されています。
・同政権はNOAA(アメリカ海洋大気庁)など気候科学機関の人員削減を発表しており、研究体制の弱体化を懸念する声があります。
『科学界からの反論:警告レベルが高まる証拠』
・米国を含む国際的な研究で、異常気象や猛暑、豪雨、ハリケーン・台風の強度・頻度の変化が確認されています。
これらは気候モデルでも過去予測された範囲に含まれています。
・国立科学アカデミー(NAS)やIPCCなどは、排出ガスを深く削減しない場合の将来リスクを強く警告。
政策の遅れが被害を拡大させるという見解に傾いています。
再生可能エネルギーのコスト低下と普及率の急上昇
・IEA(国際エネルギー機関)やIRENA(国際再生可能エネルギー機関)のデータによれば、2024年には新規電力供給の大部分が再生可能エネルギー由来となっており、そのコストも過去の石炭や天然ガスより低いプロジェクトが増えています。
・太陽光発電(Solar PV)や陸上風力(onshore wind)の平均コストが化石燃料代替より大幅に低くなった事例が多く、コスト競争力の観点で否定発言が時代遅れになってきているという報告があります。
「デマ」と言い切るための基準と今回の判断

「デマ」の定義とは何か?
・完全な虚偽(Factually false):事実と明確に反している主張。
・誤解を招く表現(Misleading):一部は真実だが、全体を誤った印象に導く表現。
・推測・意見・疑念としての発言:科学的証拠があまりないまたは確定していない部分についての主張。
【今回のトランプ発言はどれにあたるか?】
上記を踏まえると、トランプ氏の「地球温暖化は詐欺だ」「再生可能エネルギーは使えない」といった発言の多くは 誤解を招く/誤った主張 に分類されます。
一部「完全に誤り」と言い切れるもの(科学的データに明らかに反するもの)もあります。
たとえば「再生可能エネルギーは全く機能しない」とする表現は、実際には多くの国で機能し、導入が進んでおり、コスト低下が確認されているため、虚偽と言ってよい部分があります。
日本や国際社会への影響
・米国の政策や発言が国際交渉(パリ協定など)に影響を及ぼすことで、気候変動対策のグローバルな歩みが遅れる恐れがあります。
・日本でも、国立環境研究所などが米国との共同観測を予定していたプロジェクトが影響を受けると報じられており、科学研究の国際協力が不透明になる可能性。
・気候変動による被害(台風・猛暑・洪水など)はすでに日本でも顕在化しており、対応策を取らなければ損失が拡大することが予想されています。
反論・異なる見方もあることを理解する
【異なる視点・批判の内容】
・コストや経済へのインパクトを過大に心配する声:再生可能エネルギー導入・規制強化には初期投資・雇用構造の調整などが伴う。
・モデルの予測の不確かさを指摘する声:気候モデルには仮定が多く、将来の自然変動(太陽活動・火山活動など)や技術革新による変化を完全に予測できるわけではない。
・政治的・思想的な動機:気候変動政策は国際協調や環境規制を伴うため、国家主権・自由市場重視派などからの反発がある。
【それでも科学的証拠が傾いている理由】
・観測データの蓄積:気温の上昇、海面の上昇、氷河の後退などは何十年にもわたって測定されており、その傾向が明確。
・技術コストの低下と効率向上:再生可能エネルギー・電池技術・省エネ技術などが急速に進歩し、もはや「コストが高すぎる」という言い訳が通用しにくくなっている。
・気候災害の被害が経済的にも人道的にも深刻:洪水・熱波・干ばつ・嵐などの被害によるコストが公的・民間ともに拡大。これを予防・軽減するための対策が「先行投資」と見なされるようになっている。
トランプ発言は“ほぼデマ”と言って差し支えないが、全てではない
トランプ氏の「地球温暖化発言」には、事実誤認・科学的証拠との大きなズレがあります。
再生可能エネルギーのコストや性能、気温・海面上昇・異常気象の実際のデータなど、多くの点で彼の主張は誤っているか、少なくとも誇張されていると判断できます。
ただし、「完全に嘘」かどうか、という判断には慎重さも必要です。
科学には常に仮定・誤差・将来予測の不確実性がつきものです。
したがって、「デマ」と断言するなら、「主張の大部分が誤りであり、誤解を招いている」というニュアンスが最も妥当でしょう。
まとめ
トランプ氏の「地球温暖化発言」は、科学的な見地からみると 誤解を招く・虚偽を含む発言が多い ため、「デマ」と言って差し支えない部分が大きいです。
特に以下の点を押さえておくと、真偽を見分けやすくなります:
科学的コンセンサスと観測データ:IPCC・NASなどの国際・国内機関の報告書は、人為的温暖化の影響を強く支持している。
再生可能エネルギーの現状:コスト低下と普及が進んでおり、技術的・経済的にますます現実的な選択肢になっている。
モデルの予測 vs 現実:多くの予測が実際の気候変化(熱波・海面上昇等)と相関しており、予測が否定的な現実逃避ではないこと。
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ブログに記載した画像は以下のサイトより引用させて頂きました
<Instagram>https://www.instagram.com/realdonaldtrump
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※記事本文に書かれている事項はネット上にあふれる情報を元になるべく『信憑性』があるものを『まとめた』ものになりますが必ずしも正しいとは限りませんので参考にして頂いた上でご判断頂ければ幸いです
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