スマホの充電に欠かせないモバイルバッテリー。その中でも人気ブランド「Anker(アンカー)」は信頼性の高い製品を多く提供しています。しかし、2024年から2025年にかけて、一部のアンカー製モバイルバッテリーが発火の恐れがあるとして自主回収の対象となりました。本記事では、対象製品の型番、回収の理由、返金・交換の方法、安全な使い方などをわかりやすく解説します
アンカーがモバイルバッテリーを自主回収|その背景とは?
アンカー・ジャパン株式会社は、2024年6月に一部製品の安全性に問題があるとして、モバイルバッテリーの自主回収を発表しました
原因は、リチウムイオン電池の内部ショートによる発火リスクが判明したためです
対象製品とその型番
回収対象となっているのは以下の製品です
Anker 535 Power Bank (PowerCore 20000)
型番:A1366
製造期間:2023年1月〜2023年6月
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)
型番:A1631
製造期間:2022年11月〜2023年3月
これらの製品をお持ちの方は、使用を中止し、返送・返金の手続きを行うよう呼びかけられています
なぜ回収が必要?専門的な理由を解説
モバイルバッテリーに使用される「リチウムイオン電池」は、高エネルギー密度を誇る一方で、内部の絶縁材が破損すると発熱・発火のリスクがあります
アンカーの対象製品では一部で製造不良が確認されており、複数のユーザーから「異臭」「過熱」「変形」などの報告が寄せられていました
『返金・交換の方法は?手順と注意点を紹介』
アンカーでは公式サイト上に専用ページを設け、返金・交換手続きが可能です。実際の流れは以下の通りです
公式リコールページへアクセス(https://www.ankerjapan.com/recall)
製品の型番とシリアルナンバーを入力
回収申請フォームに記入
専用封筒で返送
返金または同等製品との交換
申請期限は2025年12月末までと設定されていますが、該当する可能性がある方は早めの対応を推奨します
返金額の目安と受け取り方法
回収対象となった製品の購入金額に応じて返金が行われます。たとえば、
・A1366(希望小売価格:6,990円)→ 6,990円分の振込 or クーポン発行
・A1631(希望小売価格:4,990円)→ 4,990円分の返金対応
返金方法は銀行振込もしくはAmazonギフト券が選べます
中古品・譲渡品でも返金対象になる?
はい
購入証明がない場合でも本体のシリアルナンバーで判定されるため、中古や譲渡品であっても返金対象となることがあります
ただし、偽造や改造の痕跡がある製品は対象外となります
『他社でも起きた?モバイルバッテリーの自主回収事例』
アンカーに限らず、過去には他社製品でも同様の問題が報告されています
バッテリー事故は予想以上に多く、以下はその一例です
過去の主な自主回収事例
・パナソニック製 モバイルバッテリー(2019年)
・発火事故5件 → 約10万個を回収
・楽天モバイル販売のOEMバッテリー(2020年)
・発煙・変形報告 → 無償交換対応
これらの事例からも、モバイルバッテリーの安全性は極めて重要であり、リスクを感じた場合はすぐにメーカーへ連絡することが推奨されます
事故を防ぐために気をつけたい使い方
以下の使い方を心がけることで、バッテリー事故のリスクを減らすことができます。
・炎天下に放置しない
・非純正の急速充電器を使用しない
・膨張・変形に気づいたらすぐに使用中止
・長期間放置する場合は50%程度の充電で保管
購入前にできるチェックポイントと対策
アンカーを含め、信頼性の高い製品を選ぶには次のポイントが役立ちます
信頼できる販売ルートで購入する
モバイルバッテリーは正規代理店・公式ストアで購入しましょう
Amazonや楽天でも「Anker Direct」など正規出店者から買うことで、リコール対応もスムーズになります
製品のレビューや安全規格を確認
PSEマーク(電気用品安全法)など、日本国内の安全基準に適合しているかを事前に確認しましょう
また、レビューで「異常発熱」「すぐ壊れた」などの声が多い製品は避けた方が無難です
まとめ:アンカーのモバイルバッテリーをお持ちなら、すぐに確認を!
Ankerのモバイルバッテリー自主回収は、ユーザーの安全を守るための重要な対応です。自宅にあるバッテリーが対象製品である可能性がある方は、すぐに型番・製造時期を確認し、必要なら回収手続きを行ってください。
ポイントまとめ:
・回収対象は「Anker 535」「Anker 511」など計2機種
・原因はバッテリーの製造不良による発火リスク
・公式ページから簡単に返金申請可能
・中古・譲渡品でも対象になることあり
・モバイルバッテリーは安全基準や信頼性で選ぶことが大切
今後もAnkerを含むブランド各社の安全対応に注目しながら、安心・安全な充電ライフを送りましょう