緊急避妊薬(アフターピル)はどこの薬局で購入できるかご存知ですか?合わせて効果や値段、副作用についてお伝えします。
緊急避妊薬どこの薬局で購入できる!【全国145の薬局のみ?】
(結論)
緊急避妊薬(アフターピル)は、残念ながら2024年現在の日本ではどこの薬局でも入手することはできません(一部の例外あり)。
日本では産婦人科などでの医師の処方がなければ、低用量ピルもアフターピルも購入ができないようになっています。
しかし日本薬剤師会は2023/11/28日から全国145の薬局で試験的に処方箋なしで一部の薬局で販売を始めました。
(理由)
避妊の失敗や、性暴力などによる意図しない妊娠を防ぐために厚生労働省は2023/6/26日に開かれた専門家の検討会で、一定の要件を満たす薬局で試験的に販売を行いながら、医師の処方箋がなくても適正に販売できるかを検証する調査研究を始める方針を示しました。
(試験販売を開始の薬局)
緊急避妊薬の調剤実績がある薬局を中心に、研修を修了した薬剤師が販売することなどの条件を満たす薬局を地域ごとに選定し公表するとあります。
(販売価格/年齢制限)
・7000円から9000円程度
・基本18歳以上
・16歳以上18歳未満は調査研究への参加に同意し保護者の同意が必要。
・16歳未満では薬局が産婦人科医などを紹介するというしくみになります。
詳しくは☞緊急避妊薬試験販売のサイト
緊急避妊薬の種類
アフターピルには主に「レボノルゲストレル」と「エラ(ウリプリスタル)」の2種類です。
日本ではまだ、レボノルゲストレルが主流です。
レボノルゲストレルは、身体を妊娠した状態に似せる作用があります。
その為、排卵を妨げたり、遅らせることによって妊娠を防ぐ効果が期待できます。
性行為後の「72時間以内」に早めに内服します。
エラ(ウリプリスタル)では避妊効果が高く、性行為後0~120時間以内に服用した場合は妊娠阻止率=95%となっています。
しかし日本では認可されていません。
海外では一般的に使用されていてその効果や安全性が保証されています。
医療機関でアフターピルを受け取るまでの流れは
1.医療機関を受診する
2.問診票を記入する
3.担当医から服用方法の説明を受ける
4.担当医がアフターピルを処方する
5.会計を済ませ、薬局でアフターピルをもらう
緊急避妊薬の効果
性交渉から時間が経過するとともに、その避妊効果は下がっていきます。
【効果】として
・24時間以内:95%
・72時間以内:85%
100%ではないので望まない妊娠を避けるためにはやはりしっかりとした避妊(正しいコンドーム着用)を男性側の協力は必須です。
緊急避妊薬による副作用
吐き気、嘔吐に至るケースは1%以下ですがあります。
乳房の張り・倦怠感・傾眠・胃腸障害 通常、いずれも軽度なものですがあります。
少量の出血 月経予定日より早く、少量の出血が見られることがあり。
肌荒れ 配合されるホルモン量が多いため、肌荒れを起こすことがある。
まとめ
緊急避妊薬はどこの薬局でも販売されているわけではありませんでしたが昨年11月に開かれた専門家の検討会で、一定の要件を満たす薬局で試験的に販売を行いながら、医師の処方箋がなくても適正に販売できるかを検証する調査研究を始める方針を示しました。
現在では全国145ヶ所の薬局で処方箋なしである条件を満たしている場合に限り薬局で手に入ります。