
トリートメントとコンディショナー、リンスってありますよね。
その違いを知っていますか?それぞれの効果ってご存知ですか?
もしかして現在使用しているものを認識しているでしょうか?
それぞれの目的や効果、使い方から3つのうち本当に必要性のあるものとは。
リンスと名の付くものはあるのか
美容師になりたての39年前ですがリンスという言葉がありました。
でも今、リンスと名の付くものを市販品を含めても私は見かけません。
美容室で扱うものとしては今も、昔もなくトリートメントが主流です。
リンス自体を置いたことは1度もありません。
そもそも美容室の商品でリンスそのものはないのではないでしょうか?
ドラックストアやスーパーでもトリートメントや
コンディショナーというものはみかけますが
やはりリンスは皆無ではないでしょうか。
コンディショナーとリンスの違いと用途
そもそもコンディショナーやリンスの違いって何?って思った
事はないでしょうか?
若い方はないかもしれませんが私世代の40~50代の方はリンスと
いうものを知っているからこそ疑問ではないでしょうか。
私の見解をお伝えしようと思います。
コンディショナーやリンスの役割は髪のスベリを
良くするのが目的です。
そもそもの意味があります。
「リンス」の用途と意味は
すすぐ、ゆすぐ
そういう意味があります。
そして「コンディショナー」は状態を整えるという意味が
あるのです。
考えた事すらないでしょうね。
シャンプーした後にすすぎやすいように
「リンス」をつかうという用途がそれです。
そして傷んだ髪を修正する(整える)という用途で
コンディショナーを使います。
でもどうして昨今ではリンスを見かけなくなったのでしょう。
それにも意味があります。
何故、リンスが消えたのか?
まだ「リンス」というものが主流だった
私の若い時代というのは今、考えても
粗悪なシャンプー剤でした。
原料は石油で作られていたシャンプー剤の
洗浄力は強くしっかりと洗えていた半面に
髪質(髪の状態)によってシャンプーだけでは
引っかかる、もつれる、きしむ、クシが通らない
という事態になっていたものでした。
指も通らないギシギシの状態を
<すすぐ・ゆすぐ>という意味を成す「リンス」が
必要不可欠でした。
つけるとスッと指通りがよく流せたのです。
しかし現在ではシャンプー剤の質が向上し石油系で作られたものは
見かけなくなり髪がきしむ事が少なく特にアミノ酸系のものに
ついてはシャンプーのみでスッと指が通るくらいのものに
なったので<すすぐ・ゆすぐ>という意味を
成すリンスが不要になった事がリンスを
見なくなったのです。
トリートメントの必要性の意味と使い方
いまではコンディショナーが主流と
なりましたよね。
その銘柄の商品を手に取ってみてもシャンプーとコンディショナーと
いうコンビで売られています。
滅多にシャンプーとトリートメントという名で販売されていない事に
お気づきでしょうか。
先程も述べたようにコンディショナーは<状態を整える>という意味から
傷んだ髪の修復という事でしたね。
それじゃトリートメントって必要ないのか?
というとそうではありません。
コンディショナーと決定的に
違う点があります。
コンディショナーは確かに傷んだ髪の修復と
いう観点では間違いないのですが傷んだ髪の解決には
なっていません。
どういう事かと言いますと傷んだ髪の毛はキュウティクルが一部、
剥がれたりキレイに同じ方向に収まっていない状態をいうのですが
その状態だとシャンプー後のゆすぎの際に多少の引っかかりを生じます。
それをコンディショナーで素早くキュウティクルを一定の方向に表面上を
整えてスベリをよくしてくれるわけです。
では
トリートメントではどういう事を成してくれるのか
というと傷んだ髪の内部に入り込んで水分量や
必要な油分を補いながら髪の内部から修復して
くれる言わばお医者さんで例えると
治療をする意味がトリートメントです。
コンディショナーは応急処置。
トリートメントは治療。
この違いがあります。
トリートメントとコンディショナーどちらを選ぶべき
貴方の髪の状態によって違いますが簡単に区別すると傷んでる人は
トリートメントです。
又は、ヘアカラー(白髪染め・おしゃれ染め)もしくはパーマを
かけている方はトリートメントを選ぶといいです。
という事は購入する際はある銘柄のシャンプー&コンディショナーで
選ぶのではなくコンディショナーは購入しないで貴方に合った
(説明書)をみてトリートメント剤を購入するといいです。
健康でカラーやパーマをしていない方、
もしくはヘアマニュアをされているなら
コンディショナーでいいでしょう。
銘柄のシャンプー&コンディショナーをそのまま選ぶといいという
事ですね。
トリートメントとコンディショナー使う際の注意点
髪の毛は毛先に向かう程、傷んでる傾向に
あるのはお分かりですよね。
当然ですが根本(生えて間もない)毛は健康そのものの筈です。
したがって中間から毛先に付けて暫く置いたのちに流すように
して下さい。
根本というのは頭皮に近い事もあり皮脂(油分)が活発にあるところです。
そこに油分でもあるものを付けると重たくなるばかりでなく
逆にベタっとしたり付ける量自体の無駄になります。
もう1つアドバイスさせて頂くとしたら
体を洗う前にシャンプーを済ませて
トリートメント等を付けてその後に体を
洗うといいです。
時間放置にも最適な上にお風呂の湯気がまるで
美容室のスチーマーに入っているの
同じ効果が得られるのです。
できればビニールキャップをかぶっておくと
更に効果は倍増します。
最後に流す時ですが時間放置により内部に栄養成分が入っていますので
軽く流すのではなく流し過ぎない程度
(頭皮に流れてる部分を流す為もあって)
流しましょう。
目安としては洗面器に2~3倍程度でしょうか。
時間放置が難しい時は軽く流す程度でOKです。
但し根元にはつけていない事が必須です。
トリートメントとリンスの究極の使い方
リンスは見かけなくなりました。
特に私の範疇の中だけかも知れませんが・・・
もしリンスを使ってるとい方に
究極ともいえる使用方法があります。
トリートメントが吸収するまで放置した後、流しますがその後に
リンスをつけて洗面器1杯程度の量で軽く流して
終了です。
何が究極かといいますと髪の痛みが
強い傾向にある方は特にですがトリートメントが中に吸収して
その栄養素が流れ(こぼれる)
やすい場合が稀にあるのですがリンスを最後にする事で栄養を
留めておけるという最大のメリットが
あるからです。
リンスのも(すすぐ・ゆすぐ)の効果とは
別にもう1つの役割があります。
それはコーティングの役割です。
要は膜を張ってくれるのです。
それによりトリートメントの栄養素が蒸発や
もれから膜を覆う事でふせいでくれると
いう理由です。
もしリンスを購入する事が出来るのなら
シャンプー➡トリートメント➡リンス
これは最強です。
【本日のおさらい】
・トリートメントは必要かというとヘアカラー
(白髪染め・おしゃれ染め<ヘアマニュアは除く>)
やパーマをかけている方は必要です。
・トリートメント・リンス・コンディショナーの違いは
メーカーによっては多少のニュアンスは
異なりますがほぼ同じような物か以下のような事と
認識して頂いて結構です。
☆リンスは髪の表面を膜で覆う
<栄養素はなし>
☆コンディショナーは応急処置。
<栄養素はあっても少>
☆トリートメントは治療。
<髪の栄養素としては絶大>
もし間違った認識がありましたら
今からでも頭皮や髪を綺麗にする事は
遅くはありません。
付け加えるとするとシャンプーは髪や頭皮の
お手入れの基本中の基本(要)です。
選ぶ際はアミノ酸系の出来れば以前お伝えした
嬉しい成分である
『フルボン酸』『ベントナイト』『マコモ発酵エキス』と
いった表示成分のものを見つけるだけです。
そして見つけたら使い続ける事。
アレコレと色んなものに手を出さない
ことです。
良いものは続ける事で効力はあがるのです。
アレコレと新商品が出る度に変えない事が
重要です。